思わぬ遠出を誘う陽気
とんでもない番狂わせで、思わぬ時間を拾いました
とある用事で、、、、土曜の朝、ジュネーブに向かい、スイス時間の夕方現地に到着して、用事を足して(笑)1泊して次の日の昼の便で帰国し、月曜の朝帰国予定だったのですが・・・・・・・・(笑)。都合により大キャンセル(笑)。
と言う事で、いきなり土曜の朝から時間が出来まして、東京のスンバらしい陽気に誘われて散歩に出ました。宿泊している新宿中央公園脇の新宿6丁目のホテルのまわりを少しばかり歩くつもりが、本当に気持ちの好い天気で、大ガードをくぐり花園町へ。人気のない裏路地を抜け、かれこれ30分も経つと四谷です。四谷近辺は、富久町、愛住町、住吉町、愛住町と、小粋な名前が沢山のこる素敵な路地をうろうろ。靖国通りの喧騒が嘘のように、全く静かな東京の街が残ります。かつては日本中の至る所にあったはずの、忘れかけていた小さな八百屋を通りすぎ、車も入れないような坂町の小道をふと曲ると、大きな黒い犬を連れたおじさんが近所の子供に「遊んでやってくれよ」と話しかけ、子供らは「こわいこわい」と言いながらも大はしゃぎ。向こうの車通りの遠くには、もう市谷の基地の杜です。
靖国通りから外堀通りの喧騒に戻り、おなじみの市谷駅脇の釣り堀をながめます。こんな所でも、釣りは楽しいのだろうかと(笑)上から覗きながらふと顔を上げると、外国人の男性が難しい顔をして釣り堀を眺めています。不思議な光景なのでしょうか。堀脇の歩道は、ほとんど歩く人もなく、堤の桜は蕾がはじけるまではもう少し時間が欲しそう。法政大学を右手に見ながらふと堀に目をやると、1メートルはあろうかと言う巨大な鯉がゆっくりと泳いでいるじゃありませんか!何と言う事でしょう。鬼平に出てくる「大川の主」のごとき落ち着いた動きに、「あぁ、こんな所にも地方でなくしたモノがある」などど考えるもつかの間、今度は亀がゆっくりとゆっくりと対岸に向って泳いでいるじゃありませんか。。彼らもまた、この素晴らしい陽気に誘われたのかと、思わず口元が緩むのでした。
神楽坂からおりてきた道は、外堀通りと交わり、富士見の坂(東京は本当に富士見坂が多いですね)へと続く橋を渡り、30年前受験に訪れた日本歯科を右手に見ながら坂を登りきると、九段高校の建物が見えます。土曜なのに多くの学生が集まっていました。かつて、ここから見える富士山もまた格別だったのでしょうか。田安門に向う下り坂の目の前には日本武道館の金色に光る大きなタマネギ(笑)。爆風スランプのメロディーが頭に浮かぶのがすごい。。
北の丸公園を少し散策しながら、春を感じつつ竹橋に抜けると、様相が一変します。走っている人、人、人。皆走り屋さんですなぁ。皇居一周マラソンコースは、すでに渋滞です。空気悪くないですか?と思わず聞きたくなるほど、車と人が多いなぁ。さっきまでの四谷-飯田橋の静けさとはかけ離れた、いわゆる東京、、、に戻ってきました。考えると、新宿の人ゴミの中から抜け出し、タイムスリップした東京へ迷い込み、そしてまたいつもの東京です。
パレスホテルを過ぎた辺りで2時間30分経過です。さすがに、やや足が疲れてきたかな、情けない。和田蔵の噴水公園をホンノ少しショートカットして、堂々と和田倉門から東京駅中央口でした。八重洲の地下でざるそば大盛りとビール(笑)。あぁ、なんでもうまいなぁ、と考えつつ、少し痛い足をかばいつつ、振り返ると多分、、、わずか10キロ余り。。。体力は思った以上に大丈夫か(笑)。しかしそれ以上に、東京の裏道の楽しさ再発見の素敵な一日でした。皆さんもどうですか?なんて思ってはいないけど(笑)。。
Posted: 月 - 3月 17, 2008 at 12:03 午前