東京(2)
iaaidの学会とDr.Kulmer&Dr.Satohのセミナー
学会2日目も無事終了。問題のセミナーに次の日から突入です。歯科関係者も最近ここをのぞくようなので、今回は解説無しで行きます(笑)。
正直に話しますが、ワシはDr.Kulmerとかよく解りませんです。Dr.Slavicekと師弟関係らしいのですが、よく知りませんままの参加でした。久しぶりにすごいまじめにじっくりと眠りもせず聞きましたよ。で、気がついた事があります。
これって、銀座のFJMT先生から20年以上前に聞いたアメリカンナソロジーの話そのままじゃん??テクニック的にも考え方も。ワシにしてみればある意味すごい違和感(笑)?です。というより?????ですか。そして思い出しました。FJMT先生の当時の口癖「Upper
most Front
!」そして両手でグーを作って滑走させる(笑)。
今更何故こんな当たり前の事。
ワシの医院を支えているのは基本的には頑とした補綴の意識です。もちろん予防をはじめ歯周病にも大変な時間を割きます。ですから治療の根本は歯周病と補綴でしょう。その屋台骨を支え続けてきたのは何を隠そう20数年前に受講したFJMT先生のアメリカンナソロジーの考え方なんです。そしてこれで、インプラントを含む全臨床の80%は全く問題なく経過し、メインテナンスへ移行します。Dr.Kulmerの話はまさにこっちですわ。CR=COなんて、とほほな当たり前の事です。
ところが残り20%の内、約18%にCMSの問題を抱えるケースが出てきます。この問題の解決方法がオーストリアナソロジーでした。ジョイントじゃなくシステムだろ!リレーションじゃなくポジションだろう!だから治療位(セラピューティクポジション)が作れるんだ。という言葉に感銘を受け、方法論としては一番科学的じゃないかと、これを実践すべく機器を揃えテクニシャンを教育したおかげで今のワシの医院のこの20年の評価があります。
実はちょっと稚拙な言い方(スミマセンm(_
_)m)でつまらない質問(TRPがRPより前方位に設定した場合、プロビジョナルの上顎第一小臼歯の舌側咬頭がポステリアストップとしてやや長めに設定するとポジティブカーブになる話)してみたのですが、、、、それでよければ良い・・・・というお答え・・・・。
つまり、経過が良かったら何をしてもいいんじゃないの?という背景には、咬合を学問として数値にこだわりながら現症を見る研究者の目は非常に感銘を受け良くわかるのですが、多様な風船のような、ある意味結んだ空気口以外、つかみ所のない臨床の現場での理論の構築が臨床家にとってどういう意味があるのかはあまりわかってもらえてないかなと感じましたね。
質問も議論も何か、・・・・いつも私が言う事ですが、目的が明確ではなく(目的はDr.Slavicekの顎口腔系の機能回復でしょ)、しかも目的だろう事を達成する手段が目的に変化する様を、今回もまじまじと経験してしまいました。(まあ、インプラント関連学会やセミナー等に比べれば全然ましだけど)
ただ、どちらの先生かは(J先生?)失念しましたが、患者さんへの説明の難しさとその対応等、歯科の臨床と社会との関わりの中にどうやって理論が入り込むのかという素晴らしい質問も。まあ、社会のシステムの違う外人にはわからんだろ。米国の毒の話は共感です。
懇親会で初めてお話しした東京のAOK先生。たまにこのブログを読まれるそうで、その時は大変失礼なコメントをしましてごめんなさい。m(_
_)m。。。。でもまあ、誰ともしがらみのない(師弟関係とかね)正直な感想だったという事でご容赦を。ユニットとか周辺機器とかずいぶん同じもの使ってるんですね。体型も似てるし。先生の年代近辺の東歯の卒業生は、何故かその賢さに引かれ縁深くなるので、今度はきちんとおばかなワシを豪遊に誘ってください。
話は戻ります。これは、アメリカンナソロジーでしょ(笑)。で、STO先生もはっきり言いましょうよ。咬合理論とはブラキシズムにいかに対応するかの学問なんだって。セントリックの位置からメディオトゥルーシブガイドなんて、BRX以外日常生活でこんな動きがあるもんか!逆ならいっぱいあるだろうけどね。チューイングサイクルが重要なTTI先生一派は目的が違うんだからしょうがない訳でしょ。あのスタディグループの文献には咬合とストレスマネージメントの一文を見つけられないもの。。シロナソで十分です。ワシらはストレスマネージメントに負けない咬合理論が必要なんです。だからアキシオなんですよ(笑)。で、Dr.Kはアキシオ使うアメリカンナソロジスト。。だす。
Posted: 日 - 3月 22, 2009 at 05:48 午後