不安定な弧
本日仕事納め。。。がしかし、爽快な気分ではない理由は各紙のトップ・・。
本日は今年の仕事納めで、それなりの疲労感でした。皆さん今年も本当にご苦労様でした。土曜の大掃除と忘年会ですべての行事が終了します。
さて、カテゴリは掃除じゃありません(笑)。ベナジール・ブットの暗殺は、ある意味中東「不安定な弧」の絶妙なバランスを維持していた人の抹殺にほかならないわけで。朝から各紙をひっくり返しても、この国の能天気さやバカさ加減にうんざりする諸氏も多い事と思いますよ。それに反し海外メディアは事の重大さをいち早く察知して、その情報収集能力たるやすごいもんです。世界の新聞のWEBを見てもその緊張が伝わってきますが、この国のデロリンとした報道に、「やはり先に死ぬのはこの国かも・・」と漠然とした不安をおぼえました。
今回の暗殺の意味する所は、もしかすると人類が滅亡するかも知れない最初の年になるかも知れないと言う危機感ですな。文明の衝突とは価値観の違いであり、話し合いや対話など意味のない場合が多いのは仕方がないにしても、お互いにその緊張したストレスは避けたいに決まっている訳で、その掛け橋たるブットの暗殺に驚かない日本と言うこの国です。脳みそが腐りそうな9条堅持や、人からもらった平和で自分の事を考える能力を失った我が国は、こういうイスラム唯一の核保有国で起こった暗殺の意味を理解出来ないのも仕方ないのかもしれませんね。
イスラマバードの西の山岳地帯はアフガニスタンと接している、世界で一番危険な場所。イスラム原理主義のパシュトゥーン人の故郷。しかし東側にはインドへ繋がる肥沃な耕地が延々と豊かな緑を育む・・・・・2年前のナショジオの特集で胸をうたれた記事です。本当に本当にごく普通の人が、ある日突然テロリストになる・・そんな国パキスタン、と言う紹介でした。国家をISIと言う諜報組織に牛耳られているこの国は、インドと並び、政治の最も難しい国の一つなんですよ。ビンラディンを隠すなんてお手の物でしょうね。ムシャラフ大統領は、常に後ろからISIにつつかれている訳で、生きた心地がしないはず。
パキスタンのこれからの予想される混乱は、イスラム原理主義にこの本物の核が渡る可能性があるんだと言う事を、何故、日本は理解しないのか?シーレーン確保のための海賊退治すら出来ない他国まかせの我が国は、旧テロ特措法では問題あり過ぎ。今回の事でわかると思うが、日本のインド洋無料ガススタンドが、パキスタン軍にガスを渡す事で・・・・、しかもパキスタン軍は最も不安定な軍隊で、いつ何時暴走するのか。それでもガス補給はするのか・・・・・・。
パキスタンの核は、北のナンチャッテ核じゃないよなぁ(笑)。今月、インドにいただけに、この状況手に取るようにわかりますな。どうだろう?これを機に総選挙してみないか?福田さん(笑)。
Posted: 土 - 12月 29, 2007 at 01:26 午前