自民大敗の裏側
こんな話はどこのチャンネルでもやってるけどね
自民の大敗は、週刊誌ですら大いに予想していた通り。ワシは民主党がどうにも好きになれないのだけれど、その大きな理由は民主党内の戦後生まれのリベラルサヨクに間違いない。すべての価値観を消費者意識にすり替えるリベラルサヨクは着々と我が国を浸食している。その価値観は、イデオロギーにまで達し、イデオロギーと消費者意識が融合した結果、すべてのリアクションは他人の所為になるという恐ろしい国が出来つつあるのでは。
我が医療業界の中にも、そういう「物」を買う感覚で医者にかかる愚かな人達が、ここ数年急増しているではないですか。医者の診断より自分の低い知識と感覚で物を言い、気にくわなければ大騒ぎして、とどのつまりは損得のお金勘定で医療行為を量り買いして気にくわない分お金を返せ。。やれやれである。メイドインチャイナのズボンと口腔内クラウンを一緒にされちゃ、ワシらも技工士も浮かばれまい(笑)。ま、愚痴はさておき。。。
自民も自民である。骨のある芯の通った議員が落選し、かつての総理経験者の戦犯数名は当選している。彼らがまた党内でそれなりの力を発揮しようとしているのなら、自民党は何も変わらないでしょう。青森は4区あるうちの3区を自民党がしめたんです、、、これが吉と出るか凶と出るかは政局次第ですね。民主の時代の自民王国はますます先が見えなくなる可能性もあるかも。しかし逆に民主がまたひっくり返れば、自民を保持してきた我が県にも県民総生産ブービーの汚名返上なるかと言うところ。
もう一つ。ワシらの業界では保険診療に事業税がかかりません。その理由は、医療行為の評価額を国が決めているから。特別措置と言われますがそれは違います。勝手に評価額を上げたり出来ないから当たり前なんです。ですから自由診療にはもちろん事業税がかかります。
民主党はその保険診療分に事業税をかけると言います。これはものすごいことで、特にウチのような歯科でも比較的大きな規模の診療所では、倒産の危機にすら追い込まれることは必至でしょう。経費率が7割を超える当院では、ここに事業税の負担が増えると誰のために何のために苦しい思いで今まで続けてきたのか、全く先が見えない状況になります。通常の会社で経費率が7割なんて、税理士に「やめた方が良いですよ、こんな仕事」と言われるぐらい大変なことなんです。それでも、歯科医師としての倫理観だけがワシらを動かす原動力になっているんです。その倫理観すら、先のリベラルサヨクな消費者意識と義務無き権利むき出しの方々は、「信用しない」ところからすべての物語を始めようとします。お互い不幸にしかならないと分かっているのか分からないのか。あきらかにお○かですね。
ごくごく少数のそういう方々は、もう仕方がないにしても、多くの善良な患者さん達に、これからどうやって今まで通りの、いや、今まで以上のハイレベルな診療を提供できるのか、この選挙の結果をにらめながら、何時間も何時間もひたすら悩んでしまうのでした。。。
Posted: 月 - 8月 31, 2009 at 10:49 午後