この国はどこへ向かうのか


地方参政権を外国人に与える意味

折に触れ、ここでも時々書かせていただいたが、在日外国人の地方参政権を与えても良いという議論の根底には何があるのか考えてみる必要があると思う。民主党が内閣提出法案という格上の状態で法案を提出するのは、あくまでも小沢都合としか言いようがない。かつては議員立法だったのですからね。皆さん知っているのか知らないのか、小沢さんは民主党内からの議員立法を制約しているんですよ。ただでさえ色々な色が見え隠れする民主党ですから、様々な法案が議員立法として上程されると何か統一感のない政党色がますます強まると思っていると言うことです。この参政権に関する内閣提出法案は、要するに忠誠を尽くせるかの「踏み絵」という意味が強いわけですね。
鍵を握る公明党は、元々国家国境など関係のない「池田国」の元に人種も何も関係無しに信じて救われることが何よりなので、外国人参政権などに関しては昔から積極的でした。これはこれで理解は出来ます。だって宗教に国家の意思は働きません。ワシはいやですが。

次の論点は、小沢氏が日本国民にではなく韓国民に法案の提出を約束したという点。韓国がどうとか中国に擦り寄るとか、多分そんなことは考えていないはずで、それが実現することにより自身の政治力が強まると考えているわけでしょう。ほしがっているのだからあげればいい。これで帰化でもしてくれたらなお良いじゃない。。。。。なんてところかな。日本国民より大切な事柄なのだろう。

ワシが最も危惧するのは、在日韓国人のように帰化する人が多いのは理解するにしても、年間増え続け現在14万人に達する中国籍の永住者達。しかも彼らは本当にお金持ち。彼らが参政権を持ったら地方自治とて対中重視の、「この国は何をしたいのか?」と言う政策を選択せざるを得なくなる。これはいけない。とてもいけない。
議論として税金を払っているから良いじゃないかという、愚にもつかないことを国会議員ともあろう賢者が平気で話している事に耳を疑いますね。行政サービスの対価が選挙権と何が関係あるというのか。なら、税金払ってない人は日本国民といえど選挙権は与えないというのか?違うでしょ。
選挙権、いわゆる参政権というやつは国民と一体ですよ。欧州のように陸続きの国境を持って、しかも多くの他国民が共有する国家を形成しているのと同じような感覚では、周囲を海に囲まれた我が国では比較のしようがないでしょ。つまり、海の向こうの国への忠誠心を持つ永住者に、我が国特有の地理的環境を考えても、本当に参政権を与えても良い物なのか?と言うことです。
極端な話、我が国の自衛隊は有事の際、「しかしながら命を投げ出す覚悟」は日本人として当然。が、これだけ希薄な国家意識を助長する民主党政権下で、果たしてその覚悟を持つことが出来るか否か。。。在日中国人のために死ねるのか。
こういうナショナリズムもまた希薄すぎて、何をしてほしいのか何がしたいのか、「国の形が見えない」。「友愛」で国家の品格や自覚や風格が保てるならそれに越したことはないけれど、自国民の利益すら守れそうもない「形のない国家」戦略で、一体何をしようとしてどこへ向かいたいのか全く分からないですね。

民主党が社会主義を目指すなら、国民が選んだ以上しょうがない。国体意識がないのなら無いで、天皇陛下への尊崇の欠落も致し方ない。しかしである。砂粒の個を生成させる歴史認識と自我の崩壊から来る希薄な国家意識こそ、国民を大いに苦しませる本当の温床だとするなら、少なくとも後数年でも、国民を導くだけの凛とした感覚だけは、ワシは無くしてほしくないと、本当にそう思う。。。。
友愛じゃぁ、、、、、話にならんでしょ(笑)。

Posted: 金 - 1月 15, 2010 at 12:04 午前        




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