診療を考えてみようか


またしてもiPodを忘れたワシは、色々考えていた!

英語もろくに話せないワシですが、最近フランス語にはまって、今日も青森行き帰りの車の中でフランス語三昧を考え、昨晩のうちにiPodに仕込んでおいたのに、また忘れた。。。。。最近、出かける前に、院長室に3~4回忘れ物で戻る事が多くなって、ヤバイ感じ。ま、直前で思い出すだけましかな?と楽観。
カーナビのテレビやHDDに入れているmp3もうるさい感じなので、しーんと、エンジン音だけで運転しながら物思い。。

先週、ウチの研修医中村が横須賀に一時帰国。目的は野球部の追いコン。なんでもこの日は多くのクラブで追いコンだったそうで、後輩MOGI先生のブログでもハンドの追いコンの素晴らしい実況が得々と書いてありました(笑)。その中村先生と夕べ近所の居酒屋で話をしていてちょっと気がついた事。。

まあ、プライベートな内容はいいとして(笑)、、、保険歯科診療の「神奈川ルール」が話の議題に上がった。これに関しては前述のMOGI先生もかなり毒を吐いていましたほど、ひどいルールな訳です。そのままおとなしく言うことを聞く神奈川県民の根性も立派ですが、実はそれが若い先生方には大いに誤解している事が分かったんですよ。

疾病を持った患者さんが目の前にいる時に、診断して処置を決定し施術して確認をする、、あたり前の診療行為は世界中何処に行ったって同じでしょう。社会的な背景で、(例えば公的保険の無い米国と公的保険の完璧な日本と等)、、診療リスクに関する処置内容の優先順位は変わるでしょう。コスト最優先を義務付けられている日本の保険歯科診療は医学的根拠が最優先で医療費がすべて個人負担の米国などとはおのずと発想が違います。例えば、日本で言う「とりあえず、、、、使える所まで何とか使えるように処置できませんか?その後はその時又・・・・」に日本のドクターはYESが言えます。理由は保険診療だから費用負担が少ないのでお互いに気が楽だし、またその時になっても何とか対応できるからです。しかし、米国などは一回一回の治療費がべらぼうですから、こんな事してたら訴えられますね。こういうところに社会的背景の診断の差が出る訳です。しかし、こういう社会的診断の優先順位の差があっても、基本的な医学的診断とその診断のもとの処置は同じなんです。

ところが、先の集まった若いドクター達は何を血迷ったか、その「神奈川ルール」なる呪文に縛られ、あたかも同一病名のもとに「神奈川処置」と「全国版処置」あるいは「青森県版処置」があると勘違いしているんです。こういう時はこういう処置が出来ないとか、こういうケースではこういう事をしてはいけないとか。。。。。。
おいおい、諸君! 何度も言うが、やる事は同じだ。必要な処置を自分の診断の元に施術する行為に、神奈川も青森もないんだよぉ~。同じ処置をするけれど、神奈川では請求ルールが異質なだけで、やっている事は同じだと言う事に気がついていないんですか。保険で請求するルールが違うからそれを覚えないとダメとか、それははっきりおかしいでしょ。請求できないからやらないのもおかしい。請求できなくてもやらなければならない事があるならやらなければならない。保険で請求できない事イコールしては行けない事、と勘違いしている歯科医師がすごく多くないか?神奈川。やらなければならない事が請求できないのは、保険の請求ルールではなく、保険診療の中身をガシガシ問いただすべきでしょ。これは歯科医師の問題だし。。

もし、この誤解が周知の事実だとすると、、、これはとりもなおさず、神奈川県民が他県民より不利益を被っている事になる事を、県民から声を大にして訴えるべきなのでは?このへんがよく解らない神奈川県です。だから、例のTV番組で、神奈川保険医協会の理事が、「特殊なルールに縛られて他県では出来る事が本県では出来ない」なんてことを左巻に話してたけど、赤字覚悟でする!だけど請求が出来ないのはおかしいじゃないか!と言わない潔き悪さが逆に目立ちましたね。
MOGI先生、こう言う誤解した若い衆を沢山抱えているのは大変ですね。。この若い衆が決起すればいいのにと、いつも思うんですがね。

Posted: 水 - 2月 20, 2008 at 11:55 午後        




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