歯科問題


犯罪以外で歯科医師の問題が世間を賑わすのは良い事なのか

つい先日、歯科の問題を取り上げた報道番組がありました。
追い込まれた歯科医#1
追い込まれた歯科医#2
これで日本の歯科の状況を理解してとは言いませんが、何か薄ら寒いものを感じます。そして短絡的に此処に飛び出す自費診療。混合診療との比較もしないまま、やみくもに自費診療へ移行する歯科群像もまた薄ら寒いです。世界一低価格で歯科治療が受けられる日本の社会保障内での歯科治療の現実を支えている過酷な歯科医師、、と言う構図をマスコミ的にいかにも作られているようで、ちょっと注意が必要かなと思いました。自費の診療とてやみくもに患者さんに治療費を請求している訳ではなく、しかも材料の違いだけではない見えない技術が、保険診療の数倍もの知識と資金を必要とする事とか、全くリンクされていないですよね。もっと突っ込んだ議論や考察がどんどん出てくるような番組が沢山作られれば歯科も報われるかも。0.42%で十分回復するとか厚労省のふざけた回答が、国民の側から「まじか?」と思ってもらえるように普段から頑張らないとね。

話は変わりますが、東京の業界友人から電話いただきまして、雑談中に、先生!インターネットとか詳しいのでちょっと質問!と。
「HPのアクセス数がたいした事ないのに、口コミサイトの○ンターネットとかですごい勢いでどしどし上位に食い込む医院ってどういう理由なんですかね。」
だと(笑)。うははははは、皮肉か?実はこのサイトは以前当院へのモンスタークレーム投稿を名指しで入れていただいた由緒あるサイトでア~ル。ワシは知らなかったのだが、友人からの連絡で確認。おぉ、悪口が名指しで書いてある(笑)。ちなみに面白そうなので、サイトにクレームメールしてみたら全く返事無しで、知らないうちに当院の名前が消えていた(笑)。実にうさんくさい(笑)。いくつか訴訟も抱えているらしいがホントの事は解らない。そんなつまらない事をわざわざワシのようなプロに聞くなっての(笑)。確かに数年前は、「ほ~」とか気にしてた時もあったが今じゃなんだか○○×。。。しかし、そう言うのが大切と思わせる東京は本当に大変ですね。でワシは答えた。
「このサイトの何がいいか解らないが、ネット上の評価は基本的に操作できるし、熟練した患者さんはそんなことは解っているから気にしない方がいいよ。歯科医としての何たるかを正しくきちんと遂行すれば、こんなサイトに右往左往する事はないでしょ。そんなことで君の価値は決まらない。。」

う~ん、ネットを知り尽くした優等生の答弁でした(笑)。事実、インターネット上には一定のアクセスと解析と実行に関する一定のルールがあって、それはそんなに数字がぶれる事はないので、様々な企業等がクライアントに実行してもらう為の解析ルールを使う。デン○ーネットはこのルールから相当逸脱しているんだそうだ。ま、ワシにはすでに関係ない事。どうでもいいのですが、間違ってもくだらない広告にお金使ったりする事はないように釘刺しておきましたが。そんなお金あったら自院のソフトやハードを鍛えようって。。あたりまえ。患者さんも本当に情報過多で何がナンだか・・・がホントでしょ。

しかし、こう言う話を時々しなければならないほど、歯科は本当に疲弊しているのかなぁと。自分が一番だと言う事を回りにアナウンスしなければならない嫌な世の中ですもんね(有る意味遠回しで少し反省(笑))。そんなことはそれぞれの患者さんが決めるのであってアナウンスする事じゃないのだけれど、そうしないと生き残れないと考えるほど個人主義が蔓延しているのかな。そんな歯科界の将来に向けて異常に心配になる訳です。今出来る事をできる限り頑張るしかないですよね。。すべては患者さんとワシらの幸福の為です。

Posted: 火 - 3月 4, 2008 at 01:06 午前        




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