歯科医療の将来予測


悪天候の青森を背に、ふとまた考える事

青森の書類めくりの最後の頃、にわかに吹雪き始めた天候を懸念して早めに帰路につきました。事故多発のみちのく自動車道はこの通り。圧雪かと思いきや、その下が凍結していたので、50キロくらいでブレーキを踏むと、スタッドレスでもいつまでも止まらない(笑)。南方の方には絶対無理な路面でした。その悪天候の中BGMはコーヒーカラー (笑)。特に「人生に乾杯を 」は、久しぶりの普段はつまらないJ-POPで、ちょっとジンと来てしまう。吹雪の中を車運転しながら、泣いている中年オヤジ(笑)。年取ったなぁ。



さて、前日、旧知のKRTT先生 と久しぶりに電話で話をしたのを思い出していました。歯科の将来はどうなっちまうんだろうかと言う事を。彼はワシの事を成功者と遠回しに言うけれど決してそんな事はないのです。ワシはこの日本型の社会保障の中で歯科医療の将来ビジョンを本気であれこれ模索しています。そうじゃないと自院ももちろん大変な事になるからね。そこには旧態とした保険診療を否定するところから始まる自費診療の推奨という米国の毒水が、あたかも正義のように垂れ流されている現実に、毒水を食らうんじゃない!と奮い立たされるんですよ。
家に着くと、Quint DENTAL AD Chronicle 2009という雑誌が届いていました。表紙には「歯科医療の未来と可能性」と題した文字が踊っています。臨床の権威と歯科企業のトップが語るとして、各大手メーカーとクゥイントおなじみの臨床家(ワシに言わせれば臨床家じゃないと思う)の先生たちの対談ですね。読みました・・・・・・・まともな感想言っていいですか?(笑)・・・なんだか、、話にならない。まあ、この雑誌は無料なので各社の広告料で賄うのでしょうが、日本の権威と称される先生方の太鼓持ちぶりには脱帽ですな。

随所にちりばめられた米国の毒水を、読者は読み取る事が出来るのだろうか?ワシらの仲間の先生方にも、米国の治療技術などを絶賛する先生方は沢山いて、あたかも日本で行なわれている治療が陳腐であるがゆえの自分の1人勝ち見たいな錯覚に満悦している向きも。技術と知識の自己他者切磋琢磨は認めますよ。ワシとてそれこそが自院の根幹と考えていますから。これ、あたり前。
こう言う雑誌に良く登場する、発言力があったりカリスマ性から信者を数多くお持ちの先生は、何故この国の将来の歯科医療のあり方に、政治的に口を出さないのか何となくわかりますね。だってそれは自己否定に繋がりかねない事を良く御存知だから。ワシに言わせれば卑怯。原宿も福岡も千葉も卑怯者(爆)。しかし今一度考えてもらいたいのは、我が国で歯科医療に携わる90%以上が社会保障の傘の下で仕事をしていると言う事をね。だから、彼らの理論でいけば、低賃金にあえぐ歯科医師やその下で長時間労働を強いられる技工士達の苦悩は、いわば技術や知識を積極的に得る事なく漫然と歯科医業をやり過ごし、その結果そうなったのだから仕方がない・・という、毒水の理論。
米国は自分の毒水を浴びすぎて今に至るのだが、今だその毒水をありがたがりお手本にしようとする企業や人がまだこう言う所で毒話をする事に(笑)がっかりだよぉ~。日本が世界に誇る長寿の国になったのは、誰のおかげなのか??いい年まで、そこそこ(ココがポイント)飯が食える環境を作ったのは、お偉い彼らなのか?米国の毒水が飲めないアメリカ人は、どういう口腔内で飯を食っているんだ??
あ~、今日もワシが毒吐きましたね(笑)、また。おまけにもう一つ。誰でも富裕層になれる方法教えます、と言う企画、最悪!毒水の濃縮版(笑)。もう、企画してるヤツも呼んでるヤツも、わけわかんなくなってんだろうな。カフカでも読んでみたら?

Posted: 日 - 2月 22, 2009 at 09:44 午後        




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