New Age Dentistry


第3世代の歯科医学

HDの書類を整理していたら、書きかけのこんな原稿が。ファイルの日付は1991年。。
     
我々の、臨床の場に訪れる患者は、ただひとつの疾患を持ってくるわけではありません。エンド、ペリオ、咬合、インプラントをも含んだ補綴の問題、歯牙の欠損による顔貌の変化など審美的、社会的な悩みを持っている場合が多いでしょう。特に、心理的な悩みや、歯科治療に対する恐怖心などは大きな問題となります。
痛みからの開放と、その原因となっている炎症の除去は、第一世代の学問であり、できるできないにかかわらずその手技主張は星の数程あります。主体は観察であり、相手は”物”と言うことになるでしょうか。やがて第一世代を克服すると次に待っているのは、機能障害をいかに補綴するかです。補綴物を取り巻く周囲の環境としての口腔全般の組織が、機能回復の予知性に大きく関連しているということがクローズアップされます。これが、分析を主体とする第2世代の学問となります。歯科=咬合そして咬合から全身という図式が、ここで出来上がります。
そして、そこに心という問題を統括し、第3世代の学問が生まれてくるわけです。機能に裏付けられた、感性の喜びを求める臨床となってゆくのです。医学全般も含めて、患者の全人的、トータルな診かた、捕えかたが歯科におけるもっとも大切な観点となり、これこそが第3世代の学問としての、"New Age Dentistry"となるでしょう。

全く持って今、何年かぶりの最悪の風邪っぴきなので、これくらいにしておきますが、、1991年ですよ。18年前ですよ、この原稿の書きかけ。。今のワシはこれに立脚してるのね。なるほど~。

誰かの言い方をまねするなら・・・・・
結構やるじゃん、オイラってば。。

Posted: 水 - 2月 25, 2009 at 09:01 午後        




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