混合診療を考える


患者の「寄付」?では?どうなのか。。。

昨年、福島のある大学病院で、保険適用外の人工血管の費用を、患者の「寄付」と言う形で徴収していた事が分かりました。この事に関する役人の見解をずっと待っていたんですけれど、まあ、役所も、解らないだろうなぁ(笑)。混合診療問題を医科も歯科も棚上げでうやむやにしているので、例えば判例ならば、皆さんまだ記憶に新しい「照らし合わせる法律がないので、違反じゃないよ」という神奈川地裁の判決(国は上告中)が出ました。

何でこんな苦肉の策に出るのかと言えば、医学のシンポに保険診療が追いつかないだけじゃなく、高額の新材料をそう簡単に入れちゃあ、医療費削減でがんばっている甲斐が無いと、国が判断するからですよ。国民の健康より国の財政と言う観点は分からないでもなけれど、健康な国民が大勢いる事で国家が調子よく成り立ち勢いが出る、、、と言う事が分かっちゃいないんだろうね。特に歯科は、厚労省で言う絶対必要な医療・・の範疇には入っていません。付加価値的な医療と言う捉えかたですから、まあ、世のお父さん、、痛くなったから来た、、、痛くなくなったからもういいや。。も、分からないわけじゃあない(笑)。

日本以外の諸外国と比較すると、日本の医療は(歯科も含めて)これ以上は無いと言うくらい充実しているのだけれど、皆さん知ってか知らずか医療サイドの首を絞めますよね(笑)。医療福祉が非常に進んでいるなどと、いいトコばかりつまみ食い報道の北欧諸国に住んでいたとして、、
「あ、熱あるな、、風邪かな?えぇ~インフルだったらどうしよう。。」
てな感じで、病院に電話すると・・・・・・まあ、アポイントまでひどい時には3週間も待たされるんだからね。日本じゃあり得ないでしょ。高度先進の歯科治療だって、日本だからって言うのが結構あったり。先の北欧だって歯科先進みたいな捉えかたする人ごまんといますが、実情を良く精査するとそうでも無い事が分かる筈。ましてや米国なんて何の参考にもならない、ハウツーだけの歯科医療。そう言われるのが悔しいなら年収200万以下のワーキングプアの虫歯を治してみろってえの(笑)。
だからと言って、キューバのような共産国家はいやでしょ? 医療はひどく充実してますが。基本的に社会保障を充実させる政策を持っている共産国が一番充実。でも、中国は論外。医療システム最低!往々にして共産国は武装にお金かかるもんね(笑)。

歯科ものん気にかまえていると大変。そもそも、混合診療反対と旗を振る役所、医師会、歯科医師会は、社会保障がなし崩しに崩壊する危険を言うのだけれど、もう崩壊し始めてるでしょ。特に歯科は、机上のくだらない点数配分に振り回され、どんなビジネスモデル(診療モデル)を頑張って作ってもすぐにルールを変えられる。医科と大きく違うところです。だったら、積極的に混合診療のルールを作って、混合診療を推し進めた方が、将来の歯科の為にはよっぽどいい方向になると思うんだけどなぁ。社会保障の安定化の為の混合診療賛成ですな。

Posted: 水 - 6月 10, 2009 at 04:24 午後        




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