潔いとは・・・
こうなったのも、自分たちの所為かもしれない
かつて10年ほど前から、厚労省は「患者さんではなく患者様と呼ぶのがふさわしい」等というおかしなことを言い始め、多くの公立病院等にかなりの年月をかけて浸透させたし、開業医もそうなのかとばかり右習え。経営コンサルは、ほら見なさいとばかりに喜ぶ、と言うことになぅていた訳ですよ。しかし最近はそれは間違いで、患者と医師の間には上下関係があるわけでもなく、その専門性を患者は尊敬し信用し、その人に対して医師は全力を尽くしいたわり手当てする、、こんな当たり前のことが再認識されているという。。。
??そうじゃなかったのか?今まで。。
消費者意識むき出しの患者さんは、医療を金銭で秤にかけ、その真ん中の目盛りは個別の満足度という。しかもその金銭感覚は、世界一安いけれど相当安全な日本の医療制度と言うことはまず知らない上での話。そういうおかしな消費者意識医療に迎合すると、医療崩壊につながると、ワシは10年も前から言い続け、本まで記したじゃないですか。にもかかわらず(笑)、大変なことになっている医療現場ですよ。
しかしですね、最近?と思う医師が増えてきたことも大きな要因じゃないかと感じ始めました。
とあるメーリングリスト。ある先生が輸入代行業者に国内未発売(薬事承認か否かは不明)の物を注文した。代金決済したのに待てど暮らせど物が到着しない。まあ普通ならその代行業者にクレームですよね。だって、忘れてるかもしれないし(笑)。当然その先生もそうしたわけですが、なしのつぶて(笑)。
ワシならここで、「あ、やられた!」と腹くくりますな。やけ酒もありです(笑)。
なぜなら、輸入代行ですから、厚労省の薬事やらめんどくさい税関やら、自分でやったことあるのですが、まあ面倒くさい手続きが結構あるわけですよ。それを含めての代行で、しかも、特別馬鹿みたいに高額の手数料を取ってるわけでもないし。そこにどんな状況があるやもしれないなどと言うリスクを全部ひっくるめてお願いしているわけ。
海外との取引を経験すると、まあ、日本の商取引のまじめさにとても驚いたりするんですね。日本人はやはりすごい。ところが、外国の彼らも特に悪気がある訳じゃない場合がほとんど(中国は除くべきかな(笑))。特段気にせず国民的に超のんきだったり。。それに目くじらを立てて、裁判だ、警察だ、弁護士だと騒ぐこの先生の意図が全く分からない。金を返してほしいのだろうけれど、そんなリスク込みで頼んだんじゃないのかしら?
潔くない、全く持って潔くない。リスク込みだと腹をくくれない。そこまで騒ぐなら自分で輸入すればよかっただろうと思うし。社会に対してこういうスタンスでは医療人として全く持って尊敬できない。性格的にとかそう言う問題じゃなく。
まさか、自分たちの医療行為そのものがノーリスクだと思っているのかしら。医療行為が発生する時点でリスクが生じると言うことを、消費者意識の高い権利主義患者さんは否定するんですが、もしかして同じ意見ですね。じゃあ、消費者権利意識の高い患者さんは、先生の所に行くと万事旨く収まりますね。
う~ん、すごく頑張ってほしいという気になってきました(笑)。・・・・・・・あれ?
Posted: 火 - 9月 8, 2009 at 10:30 午前