エコがはやりですが


エコとは無縁の世界

世の中、エコであるよ。とにかく、これをこうすればエコであるというのが今のビジネスチャンスのようで、高速を走れば10台に3~4台はかつてのカローラやサニーじゃなく、明らかにプリウス(笑)。どれだけ売れているんだろ。どこに行ってもエコロジーで地球を救うキャンペーンばかりで、嫌じゃないけど当たり前で、なんかねぇ。。

ワシらの仕事場の中では、今のところエコロジーな物をあんまり見かけないのは、歯科医療の中心が未だ米国大量消費が基礎になっているからかな。ものすごい量のディスポーザブル製品であふれてますな。毎日大量に出るゴム手袋。ふと単純計算してみると、現場スタッフドクターとアシスタントや衛生士も合わせて計算はちょいと大変なので、患者さんの数から計算。仮に80名の患者さんに2名のスタッフやドクターがついたとして80×2=160。手は2本なので160×2=320・・・単純計算で毎日320枚のゴム手が消費。当院は一ヶ月平均24日稼働しているので320×24=7680。これがどういう数かというと、ゴム手が一箱に100枚入っているので、約77箱を毎月消費する訳ですね。一箱600~700円の物を使用すると平均650円として毎月のゴム手料は77箱×650円=50050円ですよ。約5万円ですね。毎月捨ててるんです(笑)五万円。いや、捨てはしないしきちんと使った値段ですが、釈然としないですよね。
最近は患者さんが、「あの先生は手を洗わない」(笑)とか「ゴム手を取り替えない」なんていう、以前では想像もつかなかったクレームが歯科医師会などに舞い込みます。まあ、手を洗わないなど確かに想像つきませんが、方や毎月5万でリースを5~6年組んだら300万なにがしの医療機器は手に入るくらいの大変な金額ですわ。ゴム手袋以外で、ガシゴシ手を洗うのも有りという人も居るかもね。(笑)



通常の衛生感覚からしても、歯科などものすごい使い捨ての世界ですから、このゴム手なんぞほんの一例。これを一般医科の2/3の初診料再診料でまかなう苦労を是非ご記憶くださいな。それに加え、使い捨てにならない物は滅菌するわけですから滅菌器具は必需品。これがまた高い(笑)。ヨーロッパ水準のクラスB なんぞに合わせるとそりゃもう。ウチでも参っていますが、やらなければいけないわけですよ。

ふと、岩手の田舎の道の駅を覗いた時、牛乳瓶がならんでいまして、とても懐かしい思い。そう言えば、牛乳やプラッシー (笑)や飲み物全般、瓶だろ普通。これが当たり前のはずなのにね。いつの間にかペットボトル。で、そのペットボトルをエコリサイクル。。。。。あれ~~~?へんじゃね?これってだまされているんじゃないか?
だって・・・瓶で良いじゃん。。。この間ヨーロッパいったとき気がついたけど、瓶が増えてたなぁ。。。これで良いじゃないですか。回収して持って行くと子供の小遣いってのがまた良い。これが本当だね。

あぁ、そう言えば「エコエコアザラク」って何のおまじないだっけ。。。

Posted: 水 - 11月 11, 2009 at 11:00 午後        




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