目的と手段


健康になることが目的で治療は手段ですよ~

先日、ある方から受付に電話があったようです。当院のHPを見て、CTの存在を知り是非撮影したいと。他院・・・かどうかは分かりませんが、口腔内に金属が入っていると線が出て撮影できない・・・と言われたそうです。金属のアーチファクトのことかな?それは一般的にX線の線量が多いために出やすくなるいわゆるゴーストで、歯科用CTとりわけ当院で採用しているようなモリタ3DXシリーズは、遙かに微量な線量なのでアーチファクトの影響は非常に少なくなります。ま、そんなことは良いのですけれど、、問題は撮影動機なんですが。

「撮影してほしいんですけれど」
「診察して必要があれば撮影しますが」
「撮るだけは出来ないんですか?」
「?」
「?¿」
「えっと、撮影の目的が分からないと普通撮影できませんが?」
「え~、、、じゃあ、また後で電話します」

これはいったい(笑)。。。。。何。。。。(笑)
整理してみましょう。
CTは撮影自体に何の意味もありません。何かの問題が発生したり、あるいは定期的な経過観察を行っている場合、診断をするためにCT撮影をするのなら、たいへん大きな意味があります。つまり撮影とは目的ではなく手段なんですね。歯科医院における歯科治療の最大の目的は生涯健康を確保することであり、治療自体が目的には本来ならないのです。
この方、、いったい何があったんでしょうね。。。。。直接お話しして、色々聞いてみたいモノですが。。

Posted: 土 - 11月 14, 2009 at 08:15 午後        




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