後輩の暴言もよく分かる


毒でも吐かなきゃやってられないくらい社会は崩壊寸前かも

賢い後輩の、自称・暴言集を応援しようと思い、あれこれ頭を整理しました。

そう言えば、今でも言われる「痛くもないのに~された」という表現の裏には、圧倒的な歯科に対する知識の欠如と、勝手な自己判断と、そして重要なのは、歯科に対する不信感と、この3つが主な原因と言わざるを得ません。ポイントは「された」でしょうか(笑)。

最初の「痛くもないのに」は歯科特有であることは間違いありません。尿酸値が異常に高いからと言って、痛くもないのに薬なんか出すんじゃねぇ!って、普通あり得ないでしょ。かつて、ワシが開業した21年前、来院された患者さんが
「ある歯科医院に行って、、、、どこそこは痛くはないけれど大丈夫か見てほしい、、、と言ったら、痛くも無いのに何しに来たっ・・・・て言われたんですよ。」
驚愕の過去の事実であることは間違いないから(笑)、医者に言われたんじゃぁ・・患者さん自身が「痛い」か「痛くない」かが、自分の歯の状況を知る正しい判断材料だと勘違いしてもおかしくはないかも。しかしですよ、今はもうそんな時代じゃないはずなんだけれど、個人の中にはまだその亡霊を引きずっていらっしゃる方がいるのでしょうね。痛みの有無だけで判断するほど歯科は易しくはないことが、旨く伝わっていないのです。

次に「~された」という表現を考えるに、これはそのまま「同意した覚えはない」と言うことですな。コミュニケーションの肝心部分、お互いの気持ちの共有が成されていなかったわけで、明らかにドクターの「上から目線」に対しての患者さんの「暗黙の否定」じゃぁないでしょうか。そして、その暗黙の否定を分かってくれない医者に対してのかすかな抵抗、、と言うことです。
しかし、これは時として非常に良い結果が出た時は、患者さんはそうは申しますまい。「知らぬ間にすっかり快適になった。」あの先生はすごい!てな事になりますから難しいものです。

歯科に対する不信感は、これはもう全国共通。だいたい、保険診療と自由診療と混合診療を理解していないドクターが山のようにいるし、歯科医師専用のメーリングリストに出てくる種々様々なドクター達は、マニアックに物事を捕らえたり、あるいは全くその逆だったり、これでよく開業しているものだというくらい知識がなかったり知識がないのを人の所為にしたり、そりゃもう(笑)。
で、インタネの普及によりこの混乱はますます拍車がかかるわけで、わしもHPはあるけれど、そこに大嘘を書こうがだれにとがめられるわけでもない現実は、やはり患者さんは生の声を参考に、自分の目と耳で確かめようねと言う過去への回帰なのですよ。あるいはHPは入り口程度に参考にすると言うことでね。

しかしなぁ、こんな事は一言二言の会話で解決する場合も多いから、どうって事無い話のような気もしますよ。年のせいか(笑)。
津波警報まっただ中に、八戸港の岸壁に二人の子供の手を引いて津波見学に来たキチガイ親父は、その後も何かに付けキチガイぶりを当然発揮するでしょうし、子供はその行動を大人の行動として理解してしまうんでしょう。津波に集まったサーファー1300人は悪びれる様子もなく「死ぬ時は勝手に死ぬから」と。はい、勝手に死んでもらって結構ですが、出来れば「絶対に捜索はしないでください」とか一筆ほしいよね。でもそれとて今の日本の法に引っかかってしまうので、関係者は余計ムカムカする。

これらはみ~んな、知識格差のたまものでしょう。お金の格差など日本はたかがしれてます。明らかに知識格差がものすごい勢いで広がってきています。日教組のおかげですね(笑)。

Posted: 木 - 3月 4, 2010 at 05:01 午後        




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