デンタル アド クロニクル2010
非売の一冊の本が物語る歯科の現状
ワシも何度もお世話になったことがある、歯科ではメジャーな出版社が毎年作成する雑誌が送られてきました。デンタル アド クロニクル2010と言うのですが、意味は歯科の年代記・・・までは行かないけど、ちょっと加えておきたい時代的なトピックスみたいな。
ハラと開いて、まあ、ちょっと驚きました。各界のキーマンが語る2010年の展望・歯科編のようなコラムがならびますが、お題目がすごいんですよ。で、やや嘲笑。。。
1.「日本の歯科医療が目指すべき方向」何度か一緒に飲んだ代議士。その通りだと思います。
2.「2010年を乗り切るための売り上げ不振時10の着眼」某コンサル。公共医療が余り良くおわかりじゃないかもしれない。
3.「歯科医こそパフォーマンスが必要な時代」なるほど。患者さんの前では演じなければならないと(笑)。
4.「心の時代をどう生きるか--人を幸せにする人が幸せになる」まさしくワシの哲学!非常に良く分かる。
5.「裁判員制度あなたやスタッフが指名されたらどう対応すべきか」・・・・・・・はい、勉強になりました(笑)。
6.「8020から8028Dへ~歯科治療を受けて28本揃った歯で噛む」・・・・まさしく同感ですな。ワシがいつも言っていることです。
7.「混乱の時代にこそチャンスがある」某ビジネスプロデューサー、ワシだめだなこの人種。しかもサヨクがかってるし。自分スタイルのとかいう人要注意(笑)。年間1~2億ぐらいすぐ稼げるのでその方法が知りたい人は私の成功実践塾まで来てください、、、だって。最悪。
8.「何事も明確さが求められる医療界」某ジャーナリストですが、何かこういう人たちが医療業界の首を絞めているようで賛成できませんね。患者さんを消費者にした人達って、エビデンスと証拠を混同しているような。エビデンスは大切ですが、実行した証拠がほしいのは原告だけじゃないかしら。医療事故防止の最大の課題は、おかしな医師を取り締まることではないと思うのですが。。。
9.「サプリメントの正しい知識を」仰るとおりで、サプリ弊害があちこちに出てきてますものね。気をつけねば。
10「今患者さんのニーズはこんな所にある」歯科大卒後、歯科医師ではなくIT会社社長のかた。論外。好きにもうけててくださいませ。
11.「2010年の運勢を占う」うははははははは!最高!
内容の「歯科界の明るい未来」の討論は、相変わらずの同じメンツで大先生方の素晴らしいお話満載です(笑)。特徴はもう保険診療に頼るなというあたりかな。もう無理だよと読めますね。
しかし、これがまさしく今の歯科界の現状でしょうね。最後は運勢だもん(笑)。歯科界のヒーローはここ10年近く現れないし、ワシが20年以上前に慕っていた大先生は、今でも大先生として非常に露出が多い。と言うことは、ワシも含めて何をしているんだ?みんな、ということ。20年経ったらボスたる人はみな代替わりでしょ普通は。
しかしワシは、日本の歯科医療が後発の国々だけではなく先進諸国に対してもイニシャチブの取れる素晴らしい公的システムだと思っている。国庫負担をこれぐらいに抑え、ベストじゃないかもしれないけれどベターな選択肢をこれだけ沢山用意できて、あげくに世界一の長寿の国にしたのは、何を隠そう日本の歯科の底力なのだ。それに加える混合診療的な最新技術の合法化によって、世界最高の歯科システムが出来上がる。。。。。と信じてる(笑)。
くだらないコンサルとかビジネスプロデューサーとか歯科医療を理解していない商売上手だけの奴らに負けるんじゃない!!
でも運勢は大事(爆)。
Posted: 金 - 3月 19, 2010 at 05:30 午後