咬合器付着のチェックポイント
咬合採得が終わりましたら、さあ、マウントをしましょう。
その前に、重合後にスプリットキャスト法でリマウントをして、再度咬合調整をしなければなりませんので、スプリットキャスト模型に修正します。
V字溝を掘ったり、磁石を使ったり、斜面を付けてみたり・・いろいろやってみました。その中で、これがいっちばん良いです。
スタンプ・バーで、すっすっと溝を付けて、最後に、ペーパーポイントで外開きにします。
スプリットキャストを付けたらさあマウントしましょう。
その基準平面はさておき、基本的に患者さんを真正面から見た状態と咬合器を真正面から見た状態が同じである必要があります。患者さんの正中矢状が咬合器の正中に正中矢状と直行する線が咬合器の正中と直行し、横から見たとき患者さんのフランクフルト平面もしくはカンペル平面、アキシス・オルビタル平面がその咬合器の真ん中にあることが、歯科医師が診ている口腔内と技工士が見ている作業用模型が同一環境にある第一歩になります。
今度こそ、マウントしましょう。
患者さんから得た、カンペル平面が咬合器の上弓と平行になるようにマウントする(カンペル平面基準の咬合器の場合)必要がありますので、このようにテンプレート上に、その咬合器のボーンウィル三角にあわせて置きます。
その際、咬合床及び模型の正中が咬合器の正中と一致していることを確認することを忘れないようにしましょう。
確認が済んだら、上顎模型を付着し、その後下顎模型を付着します。
上下の咬合床同士を焼き付けたり、クリップで止めたりすると、せっかくとったカンペル平面を咬合器上にトランスファー出来なくなりますので、絶対くっつけないようにしましょう。
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