総義歯咬合床作製のポイント
下顎咬合床編

図.7

図.8

図.7はこれまでのランドマークに基づいて作成した咬合床です。

図.8は側方から見た状態ですが、この高さの目安は、後方部はハミュラーノッチから7mm下、前方部は上唇・歯槽粘膜翻転起始部から22mm下の所を上顎の咬合平面が通過するように設定します。

次に下顎ですが、前歯部は、口腔前庭溝からまっすぐ上に立ち上げた所に切縁が来るように。臼歯部は臼後三角直下と3番相当部を結んだ線(大体歯槽頂)に咬合堤の真ん中が通過するように設定します。

上顎は犬歯舌側とハミュラーノッチを結んだ線よりも内側に、下顎は臼後三角舌側、顎舌骨筋線よりも内側には歯は並ばない事に注意して咬合堤を作製します。

図.9

図.10

図.11

図.12

図.12は下顎咬合床を側方から見た状態です。高さの目安は後方は臼後三角1/2から2/3、前方は口腔前庭溝から16mmの所を通過するように調整します。

この様に作られた咬合床での咬合採得は口腔内での調整は非常に少なくすみます。

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