日本以外全部沈没
筒井ワールドを堪能!
またまた患者さんのカフカ的K氏にお借りした「日本以外全部沈没
」を見させて頂きました。先週「日本沈没」を見たばかりでしたから、パロディの極意をかいま見た訳です。しかし、久々に堪能しましたねぇ筒井ワールド。映画は見事にB級です(笑)。中身は筒井康隆氏しかできないナンセンスギャグの連発。しかしですね、笑いの奥には相当詳細な今の日本の国民国家に対する皮肉で溢れております。だからこそ見ていて小気味が好いんです。日本人が変な風に自分で抑圧している、あるいは抑圧されることで好い気分になっていると勘違いしている日本特有の左偏向意識が、見事に表現されてますね。筒井流仕返しですな(笑)。神社にお参りに行って心が洗われたと言う韓国と中国。昔の事は「水に流す」らしい(笑)。北方4島は「もともと日本のものじゃないですか〜」というロシア。各国そこまで媚を売らなきゃ生きて行けないもんね。日本以外全部沈没したから。どうせ日本もそのうち沈んじゃうと、金髪はべらせて大騒ぎの田所博士の末期のまなざし(笑)。人間のいやらしい表面性だけを上手にすくって、こうも見事におちゃらけられるのは筒井先生だけだなぁ。。。。B級に感服です。ワシは中学生の頃、「農協月へ行く」で衝撃を受け、高校生の頃のSF「七瀬ふたたび」でひっくり返った。そして昨年の「銀齢の果て」を読む限り、この人はまだまだいけると信じている。昭和57年の夏、高校生だったワシの妹は宿題の作文で悩んでいた。そこで大学生3年のワシが優しい兄として(笑)彼女に書いてあげた宿題としての小説「久六島」。機会があったら紹介したいが、今読み返しても見事に筒井ワールド(笑)ナノだ。それぐらいワシは好きだぅたのだと思う。毎晩お酒を飲みながら結構ヨッパラって(じゃないと筒井らしくできないから(笑))10日位で書いたのかな。原稿用紙20枚ぐらいだったと記憶している。後半は酔っぱらいすぎてだいぶ飽きてきた形跡あり(笑)です。本当に久々に読み返すと、恥ずかしいのだけれど、出だしはなかなか行けてるとちょっと感心しましたよ。さて、いま、一番みたい映画はこれ。「どろろ」わし、これ大好きです。手塚ワールドの中でも最高ランクに位置すると信じています。実写になると何かと期待が外される場合が多いのですが、これはどんなんでしょうね。柴咲コウがどろろなやつを何処まで演じるか、妻夫木が百鬼丸に何処までなるきれるか、それよりも土屋アンナが異常にはまり役な妖怪お姫さまを必見。手塚ファンなら、「あ〜っ土屋ドンピシャ(笑)」と思うはず。何とか時間を作って見に行きたいですなぁ。。。。
で、出来れば予告編もHDバージョン
で見て頂きたい!!(笑)
Posted: 金 - 2月 2, 2007 at 04:07 午後