官僚の通弊


医療行政も同じだから・・・

久しぶりに皆さんにお勧めしたい読み物がある。諸君4月号、養老孟司氏の・・・食料自給率改善に秘策あり「農水官僚を即刻農村に下放せよ」です。キーワードは・・「自然」という無意識の世界を相手にする一次産業・・かな?氏の講演を2度ほど聞いた事がある。2回目は顎咬合学会だったかなぁ。。。やはり自然科学者の話は、特にムシ好きの人の話は、本当に面白い。読んでいて気になる事は、医療も同じだけれど。机上の理論を現場に当てはめる愚策ですか。何処も同じですな。

以前石原慎太郎氏が相続税に関して数名の高官と話した時、時も場所もひとも違うのに同じ答えが返ってきた事にたいそう驚いていた。その答えとは、初代が稼いだ金を相続税として3代目にはゼロにするのが社会的公正・・・と言う旨だったらしい。こんな左傾哲学などどんな国を探しても無いだろう。まさにこの国がサヨク国家たらしめる証拠。共産中国ですらあるいは既に存在しないソビエト社会主義連邦共和国ですら、こんな考え方はない。欧州の文化や思想と全く反対のこの思想は、文化も生み出さず経済は停滞し美しい街並みや美しく豊かな国土風景を、継ぎの世代まで残す事はないのではないかと考えてしまいます。

美しさの中にも凛とした精神の神髄を表すいい例が、日本古来のスクラップアンドビルドの思想です。伊勢神宮がもし仮に石のみでできた神殿なら、その工法や思想は形として次の世代に伝える事は出来ません。文化や思想を何千年も引き継ぐとはそういう事なんですが、ここは神聖な場所、日本の官僚の左翼思想など入り込む余地が無いから凛と保っているのでしょう。寺社奉行がしゃしゃり出る事のないよう祈りましょう(笑)。

話を元に戻って考えてみましょう。
自給率低下の原因となった一次産業の荒れは、家の再興で絶対に元に戻るはずです。家の再興とは?「家」制度を今一度考え、相続税などを廃止すれば、森も山も川も海も元に戻ります。一番素晴らしい仕事をしている人達を、官僚の机上の左翼思想で汚してはいけません。異常な平等意識は共産主義国でも弊害になります。日本全国ダーツの旅で、第一村人の平均年齢がどれくらいなのか想像した通り(笑)。田舎が疲弊せずに頑張れるのは、元気な年寄りがまだまだ多いからですが、それも後何年でしょうね。

歯科の現場が疲弊しているのは、元気な歯科医師が減ってきているから・・・か?(笑)

Posted: 月 - 3月 2, 2009 at 11:51 午後        




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